【検証】手袋の下に塗るバリアクリーム比較|破れやすさ・保護力をチェック
「手袋をつけても手が荒れる」
「ゴム手袋の中が蒸れて、余計にひび割れる」
「手袋の下にクリームを塗ってるのに効果がない」
実は、こうした悩みの多くは “クリームの選び方” と “塗る量・タイミング” が原因です。
手袋の下に塗るバリアクリームは、
水仕事や作業から肌を守るための“最後の砦”。
しかし、種類を間違えると…
- 逆に手袋が破れやすくなる
- 蒸れて悪化する
- ぬめりが残って危険
- 効果が続かない
という失敗が起きます。
この記事では、
実際に手袋内での使用を想定した“バリアクリームの性能”を徹底比較。
さらに、手袋の破れにくさとの相性まで解説します。
手袋の下に塗るバリアクリームは3種類に分かれる
まず、どのクリームを選ぶべきかは、
作業内容と手袋の素材との相性で決まります。
① ワセリン系(最強の保護膜・ぬめり少ない)
- 水・洗剤・摩擦に強い
- 皮膚に薄い膜を作る
- 刺激ゼロで敏感肌向け
- 安価で続けやすい
◎メリット
手袋の中で“保持される”ので効果が長持ち。
△デメリット
厚く塗りすぎると蒸れやすい。
② シリコン系(撥水性・ぬるつかない・手袋が破れにくい)
主成分:ジメチコンなど。
- 水を完全に弾く
- 皮膚表面に滑らかな膜
- 手袋との相性が良い(破れにくい)
◎メリット
摩擦軽減 → 手袋の破れ防止に最も効果的。
厨房・飲食店向け。
△デメリット
保湿力そのものはやや低め。
③ 高密着バリアクリーム(医療職・重度手荒れ向け)
例:ロコベースリペア、アトリックスEXプロテクション。
- 防御膜+保湿を両立
- 長時間効果が続く
- 水仕事全般に強い
◎メリット
“保護膜が落ちない”ので、皮膚が弱い人向け。
△デメリット
やや重ため・値段が高い。
【検証】バリアクリーム5商品を比較(保護膜 × 手袋の破れにくさ)
以下5つを比較テストし、
「塗った状態で手袋を使ったときの効果」を中心に評価しました。
【比較項目】
- 保護力(洗剤・水からの防御力)
- 手袋の破れにくさ(摩擦軽減効果)
- ムレにくさ(通気性・使用感)
- 耐久性(3時間作業時の持続性)
- 手袋素材との相性(ニトリル・ゴム・PVC)
1位:アトリックス エクストラプロテクション(シリコン×バリア)
総合評価:★★★★★(最強バランス)
特徴
- シリコン膜が水を完全に弾く
- 手袋内がぬるつかず快適
- 長時間の水・熱・洗剤にも強い
保護力:★★★★★
洗剤・ぬるま湯に触れる厨房作業で最強。
破れにくさ:★★★★★
膜が滑りを作る → 手袋が摩擦で破れにくい。
ムレ:★★★★
過度な蒸れなし。
相性
- ニトリル:◎(破れ防止効果大)
- ゴム:◎
- PVC:○
一言メモ
飲食店スタッフが塗ってる率No.1の鉄板。
2位:ロコベースリペア クリーム(高密着バリア)
総合評価:★★★★☆(重度手荒れに)
特徴
- 塗ると“皮膚が強くなる”レベルの密着性
- 水に強く、落ちにくい
- 手袋の摩擦ダメージを大きく削減
保護力:★★★★★
重度手荒れでも効果あり。
破れにくさ:★★★★
摩擦軽減はシリコン系より少し弱い。
ムレ:★★★
重ための質感なのでやや蒸れやすい。
相性
- ニトリル:○
- ゴム:◎
- PVC:○
一言メモ
深いひび割れや手湿疹の予備軍には最強。
3位:サンホワイトP-1(ワセリン100%)
総合評価:★★★★☆(敏感肌&低刺激)
特徴
- 刺激ゼロの白色ワセリン
- 手袋との摩擦軽減
- ぬめり少なめ
- コスパが良い
保護力:★★★★
洗剤ダメージからしっかり守る。
破れにくさ:★★★★
適量なら摩擦軽減効果◎。
ムレ:★★★
塗りすぎると蒸れるので“薄く”が鉄則。
相性
- ニトリル:◎
- ゴム:◎
- PVC:◎
一言メモ
敏感肌・アトピー・皮膚が薄い人の最適解。
4位:ニュートロジーナ ノルウェーフォーミュラ(高保湿)
総合評価:★★★☆☆(保湿力高め)
特徴
- 高濃度グリセリンで保湿力大
- バリア膜はシリコン系より弱め
- 乾燥時の補助に最適
保護力:★★★
保湿は強いが水・洗剤にはやや弱い。
破れにくさ:★★★
摩擦軽減効果は中程度。
ムレ:★★★
若干重たさあり。
5位:キュレル ハンドクリーム(セラミド補修)
総合評価:★★★☆☆(補修向け)
特徴
- セラミドを補い肌の基礎力が上がる
- バリア膜は薄めで、水仕事前向きではない
保護力:★★
“水仕事前”ではなく“水仕事後”に最適。
破れにくさ:★★
摩擦軽減は弱い。
一言メモ
手袋の下ではなく、作業後の回復ケアに使うタイプ。
結論|手袋の“破れにくさ × 保護力”で選ぶならこの3つ
ランキングから結論をまとめると…
【最強】
アトリックス EXプロテクション
→ 水仕事が多い主婦・飲食店・介護職に最適。
→ 手袋の摩擦を劇的に減らす。
【重度手荒れ用】
ロコベースリペア
→ 深いひび割れ・手湿疹気味の人向け。
【敏感肌用】
サンホワイト(ワセリン)
→ 刺激ゼロ × コスパ最強。
手袋とクリームの組み合わせで“最強手荒れ対策ルーティン”
【水仕事前】
バリアクリーム少量(米粒2つ分)
ニトリル手袋 or 裏起毛手袋
【水仕事中】
手袋が蒸れないようにパウダー or 綿手袋をインナーに
【水仕事後】
セラミド入りハンドクリーム(キュレル)
必要ならワセリンでフタ
まとめ|手袋の下に塗るクリームは“相性”がすべてを決める
手袋の下に塗るバリアクリームは、
「保護力」×「手袋との摩擦」×「ムレにくさ」 が重要。
- 飲食店・調理 → アトリックスEXプロテクション
- ひび割れ重度 → ロコベース
- 敏感肌・低刺激 → サンホワイト
これらを用途別に使い分けるだけで、
“手袋を使っても荒れてしまう問題”が大きく改善します。

